虚数単位の変換方法
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Maple上で通常定義されている虚数単位の文字は「I」ですが、電磁気学など
の分野では「j」によって虚数を表します。Maple では、interfaceコマンド
の imaginaryunit オプションの値を使って、虚数単位で使われる文字を変
更することができます。

デフォルトの虚数単位:
> interface(imaginaryunit);
I

虚数単位を j に変更:
> interface(imaginaryunit=j);
I
余弦関数を指数関数による表現に変換してみます。虚数単位が j で表され
ています。
> convert(cos(t),exp);
1 1
- exp(I t) + ----------
2 2 exp(I t)

Maple 起動時に自身の初期化オプションを設定する
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虚数単位の変更やプロット時のデフォルトのオプション値などを Maple
動時に自動的に有効にする(読み込ませる)には、初期化ファイルを用意
します。

初期化ファイルは、プラットフォームに応じて以下のディレクトリにそれ
ぞれ与えられたファイル名で用意します。

- Windows: \Users\maple.ini
- MacOS X:/Library/Frameworks/Maple.framework/Versions/10/lib/init
- Linux/UNIX: lib/init

例えば、Windows の場合、maple.ini ファイルに前節の虚数単位変更のた
めのコマンドを記述して用意しておけば、起動の際に自動的に虚数単位の
変更が実行されます。